悲しみの涙を
ドン!


地面にお尻が激突し、その直後頭上から棚から落ちた医療道具が落ちてきた。


「…いったー」


頭を打たなかったのは不幸中の幸いだ。


閉じていた目を開けた。


私は信じられない光景を見た。


そこはさっきまでいた部屋ではなく、どこかの屋敷の庭らしき所だった。


「………ここはどこ?」


私はてっきり夢でも見ているのだと思い、自分の頬を思いっきりつねった。


「いたい……」



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