教師なんて…
『勉強する子好きだから。
それにこれで次の試験点数上がるだろうから』



前島はにこりとすると、
『その代わり、俺の参考書選びにも付き合ってよ』
と言った。



「はい」
そう一言言うと、前島が来たのは中学の参考書売り場。


しかも1年のコーナーだ。




『方程式くらいは出来るようになってもらわないとな』



前島は少し苦笑いを浮かべ、簡単なドリルを手に取った。







『どんな生徒にも宿題は出してるからさ』



そう言うと今度はレジに向かった。





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