教師なんて…
ちょっとふくよかな年配の方が私の方を
笑顔で見ていた。
「こんにちは。月島はなと申します」
緊張する。今のいままで私は何処に行くのかすら
知らされてないままだったから。
〔はなちゃん、いらっしゃい。待ってたわよ〕
え?私を待ってた?
〔あら、弘君からなんにも聞いてないの?
教え子を連れて遊びにくるって、前来たとき
いってたから〕
ニコニコと言われても…。
でもどうして?私なんだろう。
『じゃああとは宜しくお願いします』
先生は丁寧に頭を下げて言うと、
1人木造の廊下を歩いて行った。