教師なんて…




『こっからは説教になっちゃうけど、



本当に進学するつもりはないんだな?』



真面目な顔で言われると弱い。



無意識に目線が下にいってしまう。




『俺を見て、月島さん』




そんなこと言われても、顔上げられないよ。




『施設行って変わった?』


『ひまわり園に行って思ったことあるんじゃない!』





何も言わなくなった私に痺れを切らした



先生はふぅと小さな溜め息をついた。




『そんな泣きそうな顔するなよ。


責めてる訳じゃない。俺も結論を焦り


過ぎたよ。



……悪かった』





申し訳ないと謝る先生に私は



首を横に振ることしか出来なかった。






< 55 / 60 >

この作品をシェア

pagetop