教師なんて…
「じゃあ、このマグカップでお願いします」
私が選んだのは水玉模様のコップ。
白地にグレーと黒のドットが男性って
感じがする。
『OK』
手渡したマグカップをシンクに置くと、
インスタントのココアの粉を入れ始めた。
『もしかしてコーヒーの方が良かった?
眠れなくなったらと思って、ココアにしたんだ
けど』
優しい声で聞いてくれる。
「ココア好きです」
実は私コーヒーはあんまり得意ではない。
勉強の合間の眠気に勝つために我慢
して飲むくらい。