教師なんて…





『良かった』



嬉しそうに言って、私のココアとコーヒーを



テーブルに置いた。




「ゆっくり飲んで、落ち着いてね」



あ、そうだ。



私、本当にらしくないことを。



1人が当たり前で今まで寂しいなんて



思ったことなかった。



風邪を引いた時でさえ、こんな弱った姿を



見られなくて良かったと思う。



そんな私が何故帰りたくないなんて……。




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