教師なんて…
きっと疲れてるんだ。
今日の私は私じゃない。
そう思って、ココアを一口飲んだ。
『もう遅いから、飲んだら寝なさい』
隣でコーヒーを飲みながら言う先生。
「ちょっとだけ勉強したいんですけど……」
勉強は毎日の日課でやらないと
ムズムズする。
たとえ、熱がある日でも教科書を
読むことくらいはしていた。
『うわぁ、真面目。
どうぞ、なんならそこの机使って』
指を指した方を見ると、
先生が普段仕事をしているであろう
机があった。
「ありがとうございます。
少しだけお借りします」
そう言うと、私は黒色のデスクに
向かい勉強を始めた。