彼の瞳に独占されています
「淳一だから、だよ」


真っ赤になっているに違いない顔で、困ったように眉を下げて言う私に、彼は一瞬真顔になる。

そして、ほんの少し照れたようにはにかみ、私の足からショーツを抜き取った。


「そんなふうに言われると、余計可愛がってやりたくなる」


キュンとしたのもつかの間、潤う部分を指と舌で掻き回され、私は甘い啼き声を上げる。水音が響き、恥ずかしさと快感で、なんだかもうおかしくなりそう。

淳一は探るように指を動かしながら、こんなことを問いかける。


「どこがイイ?」

「そ、んなこと、言われても……っ!」


わかんないよ。何も考えられないくらい、全部気持ちいいんだから!

喘ぎ、悶えながら、何かが迫り来るのを感じ始めた時、淳一の手の動きが止まった。切ない疼きで涙目になり、乱れた息をする私を、上体を起こした彼が熱い眼差しで見つめる。


「お前のことは何でもわかってるつもりだったけど、まだまだ知らないことがあったな。この身体がこんなに綺麗だってことも、そんなヤラシイ顔するのも……」


火照った私の頬にそっと手をあてがうと、我慢できなくなったように服を脱ぎ捨てる。細身だけれど、鍛えられた逞しい身体が露わになり、ドキリとする。

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