ポプリ
まず何よりもケーキが真っ先に胃袋に消えていく食卓。
血糖値は大丈夫なのか物凄く不安になる食事風景だが、祖父がまだまだ現役で働いているので、きっと早川家の血筋は異常なほど膵臓が丈夫であるに違いない。
そんなこんなで、おいしい料理に舌鼓を打ちながら今日の報告会をする一家。
花龍は紫陽花のお父さんに龍馬が弟子入りしたことを報告した。
ついでに、紫陽花のお父さんと龍馬は脱がせたり脱がされたりの仲だということも報告した。びーえるだ、ちょっと引いてしまう、と。
「へ、へぇー」
覇龍闘は少し顔を引きつらせた。
麗龍は何だか良く分からない、と首を傾げている。
しかしリィは、静かにこう言った。
「花龍。世の中には、色んな人がいて、色んな嗜好があるの。純粋な想いは尊いもの。そんな風に、偏見を持っては駄目だよ……」
優しく、諭すように言う母に、花龍は衝撃を受けた。
そうか、自分は差別をしていたのだ。世の中には同性しか愛せない人もいるというのに。その人たちを偏見の目で見てしまった。
「……ごめんなさい」
花龍は反省した。
明日龍馬に謝ろうと思った。
「いや、それ違うと思うけどな」
父が何かボソリと呟いていた。
◇
ほのぼの早川家。
血糖値は大丈夫なのか物凄く不安になる食事風景だが、祖父がまだまだ現役で働いているので、きっと早川家の血筋は異常なほど膵臓が丈夫であるに違いない。
そんなこんなで、おいしい料理に舌鼓を打ちながら今日の報告会をする一家。
花龍は紫陽花のお父さんに龍馬が弟子入りしたことを報告した。
ついでに、紫陽花のお父さんと龍馬は脱がせたり脱がされたりの仲だということも報告した。びーえるだ、ちょっと引いてしまう、と。
「へ、へぇー」
覇龍闘は少し顔を引きつらせた。
麗龍は何だか良く分からない、と首を傾げている。
しかしリィは、静かにこう言った。
「花龍。世の中には、色んな人がいて、色んな嗜好があるの。純粋な想いは尊いもの。そんな風に、偏見を持っては駄目だよ……」
優しく、諭すように言う母に、花龍は衝撃を受けた。
そうか、自分は差別をしていたのだ。世の中には同性しか愛せない人もいるというのに。その人たちを偏見の目で見てしまった。
「……ごめんなさい」
花龍は反省した。
明日龍馬に謝ろうと思った。
「いや、それ違うと思うけどな」
父が何かボソリと呟いていた。
◇
ほのぼの早川家。