ポプリ
「──シェイド。その闇で彼の者を眠りへと誘え」
銃口から飛び出したのは闇の精霊、シェイドの黒い靄。
「うわっ?」
宙にいるために方向転換出来ないシオンは、成す術なくその靄に包まれ、そのまま廊下の上に転がされた。
花龍は銃口を下げ、恐る恐るシオンの顔を覗き込む。良く眠っているようだった。
「任務、完了……」
肩にかかった三つ編みをピン、と弾き、アルトゥルスを腰のホルスターに戻す。
そうしてシオンの頭をよしよし、と撫でた後、誰か保健室に運んでくれる人を連れてこなくては、と立ち上がろうとすると。
シオンの深海色の目がぱちっと開いた。
花龍は驚いて飛び退く。
「シオン=グリフィノー、ふっ、かつ!」
にいっと笑うシオンに、花龍は再び涙目。いかに花龍が未熟とはいえ、精霊の与えた眠りからこんなに早く目覚めるなんて。
「こ、これは、想定外~!」
花龍、逃げる。
「あっ、待ってよ花龍~、優しくだきしめてあげるからぁ~」
シオン、追いかける。
再び鬼ごっこ開始。
(ふぇえええーん、こうなったら職員室に行って、鬼龍先生のおっぱいに庇ってもらうぅ~)
花龍の叔母にあたる鬼龍は、並ならぬけしからん乳の持ち主。その乳に護ってもらおうと、花龍は一目散に廊下を駆けて行った。
◇
初等部組がご迷惑をおかけますシリーズ、はじまるよ~
銃口から飛び出したのは闇の精霊、シェイドの黒い靄。
「うわっ?」
宙にいるために方向転換出来ないシオンは、成す術なくその靄に包まれ、そのまま廊下の上に転がされた。
花龍は銃口を下げ、恐る恐るシオンの顔を覗き込む。良く眠っているようだった。
「任務、完了……」
肩にかかった三つ編みをピン、と弾き、アルトゥルスを腰のホルスターに戻す。
そうしてシオンの頭をよしよし、と撫でた後、誰か保健室に運んでくれる人を連れてこなくては、と立ち上がろうとすると。
シオンの深海色の目がぱちっと開いた。
花龍は驚いて飛び退く。
「シオン=グリフィノー、ふっ、かつ!」
にいっと笑うシオンに、花龍は再び涙目。いかに花龍が未熟とはいえ、精霊の与えた眠りからこんなに早く目覚めるなんて。
「こ、これは、想定外~!」
花龍、逃げる。
「あっ、待ってよ花龍~、優しくだきしめてあげるからぁ~」
シオン、追いかける。
再び鬼ごっこ開始。
(ふぇえええーん、こうなったら職員室に行って、鬼龍先生のおっぱいに庇ってもらうぅ~)
花龍の叔母にあたる鬼龍は、並ならぬけしからん乳の持ち主。その乳に護ってもらおうと、花龍は一目散に廊下を駆けて行った。
◇
初等部組がご迷惑をおかけますシリーズ、はじまるよ~