ポプリ
「せーとかいって、昨日の苺の人たちと一緒だねぇ」
「……………………苺、とは…………」
物凄くゆっくりと、問いかけられた。
「苺って、あの生徒会長のお姉ちゃんだよ。やっぱり女の子はかわいい下着はいてるのがいいよね。花龍は今日どんな下着?」
思いっきり爽やかな笑顔で何を訊いているんだこいつは。
「えっ? ……ええと……今日は、ピンクの水玉ー」
ざくざくとスコップで土を掘りながら答えてしまう花龍。
「ピンクの水玉、かわいいね! 花龍に似合うと思う!」
「……そ、そう?」
「うん! あとリボンついてるのとか似合うと思うよ!」
「……持ってる」
「じゃあ明日はいてきて!」
「うん、いいよ」
オイオイ。
なんという会話をしているのだ、という初等部コンビの横で、冬樹はぼーっとした顔で呟いた。
「………………苺と下着は、どのような、関係が……」
……まだその話題で止まっていたようだ。意識が宇宙の果てまで飛んで行ってしまう、ちょっとのんびりなおとぼけさん。
球根を植えている間、意味が通じているのかいないのか、良く分からない会話が続いたという……。
◇
そしてそんな三人を、物陰から雪女と子狸がこっそり見守っていると思う。
「……………………苺、とは…………」
物凄くゆっくりと、問いかけられた。
「苺って、あの生徒会長のお姉ちゃんだよ。やっぱり女の子はかわいい下着はいてるのがいいよね。花龍は今日どんな下着?」
思いっきり爽やかな笑顔で何を訊いているんだこいつは。
「えっ? ……ええと……今日は、ピンクの水玉ー」
ざくざくとスコップで土を掘りながら答えてしまう花龍。
「ピンクの水玉、かわいいね! 花龍に似合うと思う!」
「……そ、そう?」
「うん! あとリボンついてるのとか似合うと思うよ!」
「……持ってる」
「じゃあ明日はいてきて!」
「うん、いいよ」
オイオイ。
なんという会話をしているのだ、という初等部コンビの横で、冬樹はぼーっとした顔で呟いた。
「………………苺と下着は、どのような、関係が……」
……まだその話題で止まっていたようだ。意識が宇宙の果てまで飛んで行ってしまう、ちょっとのんびりなおとぼけさん。
球根を植えている間、意味が通じているのかいないのか、良く分からない会話が続いたという……。
◇
そしてそんな三人を、物陰から雪女と子狸がこっそり見守っていると思う。