ポプリ
「きゃあああああああー!」
後方から、新手がやってきた。
何事かと振り返れば、花龍やシオンのクラスメイトたち、女子のみが、何故か中等部校舎にわらわらと集まってきていた。
「きゃあああああああー!」
わらわらと廊下を移動してきた女子児童たちは、顔を恐怖に引きつらせ、悲鳴を上げながら花龍とシオンの手を掴んで刹那から距離を取った。
「……どうしたの?」
花龍とシオンが揃って首を傾げる。
「花龍ちゃん、大丈夫!?」
「何もされなかった?」
「シオンくんも狙うなんて、アイツ本当にヘンタイだわ!」
「……ヘンタイ?」
花龍とシオン、またしても揃って首を傾げる。
「そう、アイツは琥珀おねーさまのお風呂をのぞいたり、下着を集めたり揉んだりするヘンタイなのぉ!」
「──!?」
女子児童たちの叫びに、花龍もシオンも、そして刹那も瞠目した。噂、だいぶ誇張されて伝わっているようです。
「琥珀おねーさまファンクラブ会長から連絡網がまわってきたの! 『磁気至難役』とかいう、よくわからないお役目なのをいいことに、琥珀おねーさまにあんなことやこんなことを繰り返してるんだってぇえええー!」
「琥珀おねーさまにそんなことするなんて許せない!」
女子児童たちの言葉がぐさっ、と刹那の胸に突き刺さる。『次期指南役』の意味も漢字も良く分かっていないが、小学生なので仕方ない。
後方から、新手がやってきた。
何事かと振り返れば、花龍やシオンのクラスメイトたち、女子のみが、何故か中等部校舎にわらわらと集まってきていた。
「きゃあああああああー!」
わらわらと廊下を移動してきた女子児童たちは、顔を恐怖に引きつらせ、悲鳴を上げながら花龍とシオンの手を掴んで刹那から距離を取った。
「……どうしたの?」
花龍とシオンが揃って首を傾げる。
「花龍ちゃん、大丈夫!?」
「何もされなかった?」
「シオンくんも狙うなんて、アイツ本当にヘンタイだわ!」
「……ヘンタイ?」
花龍とシオン、またしても揃って首を傾げる。
「そう、アイツは琥珀おねーさまのお風呂をのぞいたり、下着を集めたり揉んだりするヘンタイなのぉ!」
「──!?」
女子児童たちの叫びに、花龍もシオンも、そして刹那も瞠目した。噂、だいぶ誇張されて伝わっているようです。
「琥珀おねーさまファンクラブ会長から連絡網がまわってきたの! 『磁気至難役』とかいう、よくわからないお役目なのをいいことに、琥珀おねーさまにあんなことやこんなことを繰り返してるんだってぇえええー!」
「琥珀おねーさまにそんなことするなんて許せない!」
女子児童たちの言葉がぐさっ、と刹那の胸に突き刺さる。『次期指南役』の意味も漢字も良く分かっていないが、小学生なので仕方ない。