ポプリ
「遊里、お前、そんなこと気にして……」
「だって鷹雅くん半妖の雪菜先輩のこと目の仇にしてたからさ、ちょっと気にしてたんだ。立派なお皿(ハゲ)もなかったし……」
「鴉天狗に皿はねぇんだよ!!」
鷹雅が突っ込むが、遊里は気にせず続ける。
「でも臥龍なら強いもんね。スペシャルバカ先輩のバカが移っていい龍になったんだし、大丈夫。鴉丸、強く出来るよね」
微笑みながらそう言う遊里を、鷹雅は無言で掻き抱いた。
そして。
「よっしゃ、臥龍、どんと来い! 婿として迎えてやる!」
「お、おお、臥龍、共に鴉丸を発展させようぞ!」
「おおおおおお!!!!」
……本人(臥龍)のいないところで、鴉丸家の男たちは大いに盛り上がっていた。
それを見ながら、鴉丸のことを考えてくれていた嫁に胸を打たれた燕女おばあちゃんは、そっと遊里の肩を抱いた。
「遊里ちゃん、あたしたちより長生きしておくれ」
そして雲雀お母さんもそっと頭を撫でる。
「少しでも長く鷹雅の傍にいてやってね」
人と妖怪の生きる時間は違う。
けれども、出来るだけ長くここにいてくれと、そう、願った。
◇
みんな長生きしておくれ…。
「だって鷹雅くん半妖の雪菜先輩のこと目の仇にしてたからさ、ちょっと気にしてたんだ。立派なお皿(ハゲ)もなかったし……」
「鴉天狗に皿はねぇんだよ!!」
鷹雅が突っ込むが、遊里は気にせず続ける。
「でも臥龍なら強いもんね。スペシャルバカ先輩のバカが移っていい龍になったんだし、大丈夫。鴉丸、強く出来るよね」
微笑みながらそう言う遊里を、鷹雅は無言で掻き抱いた。
そして。
「よっしゃ、臥龍、どんと来い! 婿として迎えてやる!」
「お、おお、臥龍、共に鴉丸を発展させようぞ!」
「おおおおおお!!!!」
……本人(臥龍)のいないところで、鴉丸家の男たちは大いに盛り上がっていた。
それを見ながら、鴉丸のことを考えてくれていた嫁に胸を打たれた燕女おばあちゃんは、そっと遊里の肩を抱いた。
「遊里ちゃん、あたしたちより長生きしておくれ」
そして雲雀お母さんもそっと頭を撫でる。
「少しでも長く鷹雅の傍にいてやってね」
人と妖怪の生きる時間は違う。
けれども、出来るだけ長くここにいてくれと、そう、願った。
◇
みんな長生きしておくれ…。