雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
伊万里は単純に嬉しかった。今まで見ず知らずの人から親切にされた事などあまりなかったから。もし、また会う事が出来たら、ちゃんとお礼を言いたい。そう思っていた。
「あ、そうだ」
ライブ中、スマホの電源を切っていた事を思い出した。電源を入れて確認すると、萌果から大量のライン。
「うわ……」
内容は他愛もない事だったが、返事をしておかないと明日面倒だ。仕方なく、体調が悪かったと適当に書いておく。
すると早速、萌果から『大丈夫? 明日学校来れる?』と涙を流しているウサギのスタンプが送られてきた。
「休んじゃおっかな」
伊万里は悪戯っぽく微笑んで『OK』のスタンプをタップした。
「あ、そうだ」
ライブ中、スマホの電源を切っていた事を思い出した。電源を入れて確認すると、萌果から大量のライン。
「うわ……」
内容は他愛もない事だったが、返事をしておかないと明日面倒だ。仕方なく、体調が悪かったと適当に書いておく。
すると早速、萌果から『大丈夫? 明日学校来れる?』と涙を流しているウサギのスタンプが送られてきた。
「休んじゃおっかな」
伊万里は悪戯っぽく微笑んで『OK』のスタンプをタップした。