雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
期末テストが終わり、各部活動の大会が最盛期を迎えていた。
運動部はもちろんの事、吹奏楽部もコンクールに向けて猛練習の日々が続く。
今年は野球部の活躍がめざましく、甲子園二年連続出場している強豪校がまさかの敗退という事態もあって、エビ高は準決勝まで駒を進めていた。県立高校で残っているのはエビ高だけという事もあり、新聞の地方版にも記事が載るくらいだった。
吹奏楽部の千咲希も、スタンドからの演奏で応援する。匡は一年生なのでなかなか試合で登板する事はないが、それでも千咲希は、匡のために一生懸命サックスを吹いた。
「いよいよ、決勝だね!」
地方大会の準決勝を2ー1で勝利したエビ高野球部は、初の決勝進出を果たした。スタンドに向かって整列し、頭を下げる野球部員達に惜しみ無い拍手が送られる。
「次も頑張って演奏しようね!」
千咲希はみんなでそう言い合って、ベンチに走って行く匡の姿を追いかけた。
運動部はもちろんの事、吹奏楽部もコンクールに向けて猛練習の日々が続く。
今年は野球部の活躍がめざましく、甲子園二年連続出場している強豪校がまさかの敗退という事態もあって、エビ高は準決勝まで駒を進めていた。県立高校で残っているのはエビ高だけという事もあり、新聞の地方版にも記事が載るくらいだった。
吹奏楽部の千咲希も、スタンドからの演奏で応援する。匡は一年生なのでなかなか試合で登板する事はないが、それでも千咲希は、匡のために一生懸命サックスを吹いた。
「いよいよ、決勝だね!」
地方大会の準決勝を2ー1で勝利したエビ高野球部は、初の決勝進出を果たした。スタンドに向かって整列し、頭を下げる野球部員達に惜しみ無い拍手が送られる。
「次も頑張って演奏しようね!」
千咲希はみんなでそう言い合って、ベンチに走って行く匡の姿を追いかけた。