雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
今日は待ちに待ったFateのライブの日だ。東京のど真ん中、渋谷のライブハウスへ一人で向かう伊万里は、さすがに緊張していた。
一人で東京へ行く事も、両親には反対されたが、チケットを既に取ってあるので無駄には出来ないと説得した。ライブが終わり次第すぐに帰って来る事、何時の電車に乗るのか事前に報告し、乗る前に電話をする事でなんとか了承してもらったのだ。
花火大会に一緒に行かないかと、新太からLINEが来たのは一週間前。
実はその日、Fateのライブに行くとは言えなかった。新太がFateファンだからこそ、言えずにいるのが心苦しい伊万里だった。
新太とはほぼ毎日LINEで話しているが、思ったほど苦にはならない。くだらないダジャレやしょうもない会話も、少し楽しいかもと思い始めていた。
一人で東京へ行く事も、両親には反対されたが、チケットを既に取ってあるので無駄には出来ないと説得した。ライブが終わり次第すぐに帰って来る事、何時の電車に乗るのか事前に報告し、乗る前に電話をする事でなんとか了承してもらったのだ。
花火大会に一緒に行かないかと、新太からLINEが来たのは一週間前。
実はその日、Fateのライブに行くとは言えなかった。新太がFateファンだからこそ、言えずにいるのが心苦しい伊万里だった。
新太とはほぼ毎日LINEで話しているが、思ったほど苦にはならない。くだらないダジャレやしょうもない会話も、少し楽しいかもと思い始めていた。