雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
「知らねーよ。花梨の方から『行けない』って、言ってきたんだっつの」
「だとしてもだ。他の女と行くとか、ありえねぇだろ」
「わかってるよ。だから匡呼んだんじゃん」
「だったら、最初からそう言えよ」
「言ったら匡来ないし。言わなかった事は謝るからさ。今日のとこは俺に免じて付き合ってくれ。な?」
普段の匡なら、このまま功を置いて帰るところなのだが、渋々付き合う事にする。そんな匡の頭の片隅には、彼氏と笑い合う千咲希の姿が焼き付いていた。
「だとしてもだ。他の女と行くとか、ありえねぇだろ」
「わかってるよ。だから匡呼んだんじゃん」
「だったら、最初からそう言えよ」
「言ったら匡来ないし。言わなかった事は謝るからさ。今日のとこは俺に免じて付き合ってくれ。な?」
普段の匡なら、このまま功を置いて帰るところなのだが、渋々付き合う事にする。そんな匡の頭の片隅には、彼氏と笑い合う千咲希の姿が焼き付いていた。