雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
そう言えば、律樹と那子は今頃どうしているだろう? ふと思い出して、悠李は考え込む。おそらくあの二人は両想い。だが、二人とも恋愛に関しては不器用この上ない。今夜、どうにかなるような訳もないだろう……。とは言え、ブラコンの域を完全に超えている萌果は、この先いったいどうするのだろう……?
そんな事を思いながら、公園の奥へと悠李が視線を移すと、萌果と伊万里はブランコに並んで腰掛け、何か話し込んでいる様子だった。
その萌果と伊万里はーー。
「ずっと、言えなくて……」
「伊万里にそんな一面があったなんて、びっくりだよー!」
Fateというバンドの事を訊かされた萌果は、ただただ驚いた。伊万里のプライベートは一切謎に包まれていたから。
「でも、そのファッションめちゃくちゃ似合ってる! カラコンも!」
「そう?」
「そうだよ! 雑誌に載ってもいいくらい!」
褒めちぎる萌果に、伊万里も照れ笑いを浮かべた。
「もっと自信持った方がいいよ! 絶対可愛い!」
「ありがと。萌果も、浴衣似合ってる」
「まぁね、萌果だし、当然?」
二人は顔を見合わせて、声を出して笑った。
そんな事を思いながら、公園の奥へと悠李が視線を移すと、萌果と伊万里はブランコに並んで腰掛け、何か話し込んでいる様子だった。
その萌果と伊万里はーー。
「ずっと、言えなくて……」
「伊万里にそんな一面があったなんて、びっくりだよー!」
Fateというバンドの事を訊かされた萌果は、ただただ驚いた。伊万里のプライベートは一切謎に包まれていたから。
「でも、そのファッションめちゃくちゃ似合ってる! カラコンも!」
「そう?」
「そうだよ! 雑誌に載ってもいいくらい!」
褒めちぎる萌果に、伊万里も照れ笑いを浮かべた。
「もっと自信持った方がいいよ! 絶対可愛い!」
「ありがと。萌果も、浴衣似合ってる」
「まぁね、萌果だし、当然?」
二人は顔を見合わせて、声を出して笑った。