雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
熱る心に少し早い秋風が吹いた
長い様で過ぎてしまえばあっという間の夏休みが終わろうとしていた。
明日から始まる学校の準備を終えると、那子は小さく溜め息を吐いて立ち上がり、ベッドにゴロンと横になる。ベッドサイドに置いていたスマホを手にしてLINEを開くと、律樹とのトーク画面を表示した。
律樹と花火大会に出掛けてから、約半月ちょっと。LINEのトークはその日の日付で止まっていた。メッセージを送ろうと何度か開いたものの、結局送れず……。律樹からもメッセージが届く事はなかった。
――何で今宮は、アタシを花火大会に誘ったんだろう……?
もうどのくらい考えたかわからない疑問をまた頭に浮かべ、那子はスマホを待ち受け画面に戻すと、ベッドサイドに置いた。
ほどなくして、スマホがLINEの着信を告げる。多分、夏成実だろうと思いながらLINEを開いた那子は、律樹から届いたトークに飛び起きた。
明日から始まる学校の準備を終えると、那子は小さく溜め息を吐いて立ち上がり、ベッドにゴロンと横になる。ベッドサイドに置いていたスマホを手にしてLINEを開くと、律樹とのトーク画面を表示した。
律樹と花火大会に出掛けてから、約半月ちょっと。LINEのトークはその日の日付で止まっていた。メッセージを送ろうと何度か開いたものの、結局送れず……。律樹からもメッセージが届く事はなかった。
――何で今宮は、アタシを花火大会に誘ったんだろう……?
もうどのくらい考えたかわからない疑問をまた頭に浮かべ、那子はスマホを待ち受け画面に戻すと、ベッドサイドに置いた。
ほどなくして、スマホがLINEの着信を告げる。多分、夏成実だろうと思いながらLINEを開いた那子は、律樹から届いたトークに飛び起きた。