雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
新太はテニス同好会に所属しているものの、気が向いた時にしか顔を出さない。しかもテニスもせずに部室でダラダラ漫画を読んだりして過ごしていた。
一方、 悟り系と言われた帆鷹は、恋愛には興味ナシ。クラスの中でも派閥に属さずニュートラルな立ち位置を好んでいた。涼しげな顔立ちをしているので、女子のファンは結構いるのだが、如何せんこの性格である。
「彼女欲しいとか、思う事ない?」
「ないね」
「まったく?」
「自分の時間なくなんの嫌だし」
ダメだこりゃ、と新太は肩を落とす。自分だけでも、せめて夏休みまでに彼女を作るぞ! と鼻息を荒くした。
「ところでさ、お前のタイプってどんなの?」
帆鷹に尋ねられ、新太はうーんと腕組みする。
一方、 悟り系と言われた帆鷹は、恋愛には興味ナシ。クラスの中でも派閥に属さずニュートラルな立ち位置を好んでいた。涼しげな顔立ちをしているので、女子のファンは結構いるのだが、如何せんこの性格である。
「彼女欲しいとか、思う事ない?」
「ないね」
「まったく?」
「自分の時間なくなんの嫌だし」
ダメだこりゃ、と新太は肩を落とす。自分だけでも、せめて夏休みまでに彼女を作るぞ! と鼻息を荒くした。
「ところでさ、お前のタイプってどんなの?」
帆鷹に尋ねられ、新太はうーんと腕組みする。