雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
「浮気されてるの全然気付かなくて……」
そう言いかけたものの、春翔だけを悪者にするのは、とてもズルい事の様に思える千咲希がいた。
「彼氏の浮気が原因ってやつ?」
「それだけじゃないんだけどね。私も私で他に気になる人が出来たっていうか……。でも、それを言わないまま、彼氏だけを悪者にして別れちゃった……ズルいよね? 私……」
「それはさ、別に言わなくていい事なんじゃね? 言ったところで何が変わるわけじゃないし。長原の元カレだって、十分ズルいじゃん」
「そうかな……?」
「そうだよ。だから長原もさ、心置きなく他の奴に突っ走れ」
「そういう北浜くんは、彼女いるの?」
色々話しすぎてしまった千咲希は、矛先を一気に新太へと向けた。
そう言いかけたものの、春翔だけを悪者にするのは、とてもズルい事の様に思える千咲希がいた。
「彼氏の浮気が原因ってやつ?」
「それだけじゃないんだけどね。私も私で他に気になる人が出来たっていうか……。でも、それを言わないまま、彼氏だけを悪者にして別れちゃった……ズルいよね? 私……」
「それはさ、別に言わなくていい事なんじゃね? 言ったところで何が変わるわけじゃないし。長原の元カレだって、十分ズルいじゃん」
「そうかな……?」
「そうだよ。だから長原もさ、心置きなく他の奴に突っ走れ」
「そういう北浜くんは、彼女いるの?」
色々話しすぎてしまった千咲希は、矛先を一気に新太へと向けた。