雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
「初沖縄、超楽しみ! 千咲希は行った事あるんだよね?」
「うん、って言っても小学校の一、二年だから……海が綺麗だったって事ぐらいしか覚えてないけどね」
「海、早く見たいなぁ。九月まで、六、七、八、九……えーっ、まだ四ヶ月もあるじゃんっ!」
指折り数える穂香の横で、千咲希はクスクス笑う。
「あ、そうだ。千咲希さ、一年の高井田功(たかいだこう)って知ってる?」
「えっ?」
次々話題が変わる穂香に少々呆れながら、千咲希はその名前を聞き返した。
「タカイダ、コウ?」
「今日さぁ、男バスの練習に来てたんだけど。参加する訳でもなくただ見てるだけなの。それで、今度の練習試合に出るらしいんだよね」
「え、どういう事?」
「うん、って言っても小学校の一、二年だから……海が綺麗だったって事ぐらいしか覚えてないけどね」
「海、早く見たいなぁ。九月まで、六、七、八、九……えーっ、まだ四ヶ月もあるじゃんっ!」
指折り数える穂香の横で、千咲希はクスクス笑う。
「あ、そうだ。千咲希さ、一年の高井田功(たかいだこう)って知ってる?」
「えっ?」
次々話題が変わる穂香に少々呆れながら、千咲希はその名前を聞き返した。
「タカイダ、コウ?」
「今日さぁ、男バスの練習に来てたんだけど。参加する訳でもなくただ見てるだけなの。それで、今度の練習試合に出るらしいんだよね」
「え、どういう事?」