雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
「今のが、お兄ちゃんの友達の江坂悠李(えさかゆうり)。チャラいでしょ? なんであんな人と仲いいのか、理解に苦しむよね。伊万里もそう思わない?」
確かにチャラい雰囲気ではあった。いかにも女子にモテそうなタイプだ。伊万里の苦手な部類。
「ま、いいや。食べよ? 美味しそう!」
萌果が美味しそうにいちごパフェを頬張り、伊万里も続く。甘酸っぱいいちごソースにバニラアイス、コーンフレークが層になっていて、いちごの果肉が上に乗っかっていた。
顎のラインで切り揃えられた黒髪をそっと耳にかける。ふと視線を感じ、伊万里は萌果の方を見た。
「伊万里、せっかく可愛い顔してるのに……髪の毛で隠さない方がいいよ?」
冗談じゃない、と伊万里は激しく首を振った。
「女子力アップして、可愛くなろうよ。私、いろいろ教えるから」
「……遠慮します」
「えー、なんでぇ」
いちごパフェを食べながら、伊万里は今日来た事を後悔していた。萌果はいい友達だし、憎めないところはあるが、時々どうしようもなくうざったい。やはり女同士のベッタリした付き合いは苦手だと、内心溜め息をつくのだった。
確かにチャラい雰囲気ではあった。いかにも女子にモテそうなタイプだ。伊万里の苦手な部類。
「ま、いいや。食べよ? 美味しそう!」
萌果が美味しそうにいちごパフェを頬張り、伊万里も続く。甘酸っぱいいちごソースにバニラアイス、コーンフレークが層になっていて、いちごの果肉が上に乗っかっていた。
顎のラインで切り揃えられた黒髪をそっと耳にかける。ふと視線を感じ、伊万里は萌果の方を見た。
「伊万里、せっかく可愛い顔してるのに……髪の毛で隠さない方がいいよ?」
冗談じゃない、と伊万里は激しく首を振った。
「女子力アップして、可愛くなろうよ。私、いろいろ教えるから」
「……遠慮します」
「えー、なんでぇ」
いちごパフェを食べながら、伊万里は今日来た事を後悔していた。萌果はいい友達だし、憎めないところはあるが、時々どうしようもなくうざったい。やはり女同士のベッタリした付き合いは苦手だと、内心溜め息をつくのだった。