雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
その日の放課後。
穂香と千咲希は帰り支度をすると、揃って教室を出た。いつもならそれぞれの部活に足を向けるのだが、二人はそのまま生徒玄関に向かう。
それなりの進学校であるエビ高は、テスト一週間前になると、部活が休みになるのだ。
靴を履き替えていた穂香に、まだ内履きのままの千咲希が言う。
「穂香ごめん。やっぱり楽器持って帰るから、ちょっと待ってて」
「わかった。校門のとこで待ってるね」
千咲希は音楽室へと足早に向かい、穂香は履き替えた靴のつま先をトントンしながら生徒玄関を出た。
全ての部活が休みなのもあって、生徒達がぞろぞろと校門を出て行く。
穂香は校門の手前で立ち止まり、楽器を取りに戻った千咲希を待っていた。
穂香と千咲希は帰り支度をすると、揃って教室を出た。いつもならそれぞれの部活に足を向けるのだが、二人はそのまま生徒玄関に向かう。
それなりの進学校であるエビ高は、テスト一週間前になると、部活が休みになるのだ。
靴を履き替えていた穂香に、まだ内履きのままの千咲希が言う。
「穂香ごめん。やっぱり楽器持って帰るから、ちょっと待ってて」
「わかった。校門のとこで待ってるね」
千咲希は音楽室へと足早に向かい、穂香は履き替えた靴のつま先をトントンしながら生徒玄関を出た。
全ての部活が休みなのもあって、生徒達がぞろぞろと校門を出て行く。
穂香は校門の手前で立ち止まり、楽器を取りに戻った千咲希を待っていた。