雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
並んで歩き出した途端、思い出した様に穂香が言った。
「あーっもう。九条の奴、めっちゃムカつく!!」
地団太を踏む穂香に、千咲希が笑う。
「九条くんに何か言われたの?」
「何か言われる方がまだマシ。何にも言わないからムカつくの」
「どういう事?」
「さっき千咲希待ってる時、新太と九条が通りがかったんだけど、アタシと新太が喋ってても、完全シカトなの。あと、今日アタシが寝ぼけた時あったでしょ? あの時だってクラスみんな笑ってるのに、九条だけ笑ってなかったんだよ!? あームカツクー!!」
「あーっもう。九条の奴、めっちゃムカつく!!」
地団太を踏む穂香に、千咲希が笑う。
「九条くんに何か言われたの?」
「何か言われる方がまだマシ。何にも言わないからムカつくの」
「どういう事?」
「さっき千咲希待ってる時、新太と九条が通りがかったんだけど、アタシと新太が喋ってても、完全シカトなの。あと、今日アタシが寝ぼけた時あったでしょ? あの時だってクラスみんな笑ってるのに、九条だけ笑ってなかったんだよ!? あームカツクー!!」