『隣』に
第一章 日常
日々
「おい、祐希〜早く弁当食おうぜ」
なんて気の抜けた大山拓海の声で現実に引き戻される。
こんな間の抜けた声を出しているこいつは、実は美術部で全国規模のコンクールでも優秀賞を受けたり、意外に勉強もできたりなかなか多才だ。
時計を見てみると12時40分くらい…
ということは昼休みだ。
ちょうど藤沢慎吾も近くの机に腰掛け、弁当を広げ始める。
こいつは去年からのクラスメイトで同じ帰宅部で、基本的に何事に大してもさほどやる気がなく、そういうところなど俺と通じるものがある。
「お前、今日も三限とも爆睡やったよな」と拓海がいつもの様にからかいだす。
「睡眠学習に決まっとるやん」
俺がこう応えるのもいつものパターンだ。
「というかお前も寝てたやん?」と逆に指摘すると、
「えぇ〜睡眠学習に熱中してた安藤さんがそんなんご存知なんて」 とさらに俺に話を戻そうとする。
だいたい教室ではいつもこの三人でつるんでいるから、もうこの会話は挨拶代わりだ。
わいわい話しながら食事が進んでいく。
といってもこの面子での会話は半分くらいは下ネタが飛びかうだけだが。
なんて気の抜けた大山拓海の声で現実に引き戻される。
こんな間の抜けた声を出しているこいつは、実は美術部で全国規模のコンクールでも優秀賞を受けたり、意外に勉強もできたりなかなか多才だ。
時計を見てみると12時40分くらい…
ということは昼休みだ。
ちょうど藤沢慎吾も近くの机に腰掛け、弁当を広げ始める。
こいつは去年からのクラスメイトで同じ帰宅部で、基本的に何事に大してもさほどやる気がなく、そういうところなど俺と通じるものがある。
「お前、今日も三限とも爆睡やったよな」と拓海がいつもの様にからかいだす。
「睡眠学習に決まっとるやん」
俺がこう応えるのもいつものパターンだ。
「というかお前も寝てたやん?」と逆に指摘すると、
「えぇ〜睡眠学習に熱中してた安藤さんがそんなんご存知なんて」 とさらに俺に話を戻そうとする。
だいたい教室ではいつもこの三人でつるんでいるから、もうこの会話は挨拶代わりだ。
わいわい話しながら食事が進んでいく。
といってもこの面子での会話は半分くらいは下ネタが飛びかうだけだが。