『隣』に
「受験勉強も追い込みに入るなか申し訳ないが、この学校は我々の支配下に入ってもらう」
と全く申し訳なさそうに宣言する。


教室内にざわめきが起こる。 

「これでお前の大好きな授業受けれんな」

こんな時でも拓海は冗談言えるくらいの余裕か。 



「よって諸君には我々の許可なく教室外にでる事を禁じ、もちろん帰宅も例外ではない。また我々の命令に従えない者は場合によっては命を落とすことになる。」




この言葉でようやく事態の深刻さに気付いたクラスメイト達。

あまりに突飛な出来事だった為に思考が追い付かないのも無理はない。


「食事等の問題については後々連絡する」
そう言って男は話を終えた。
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