第三学園物語
転校初日はハプニングがつきもの。
「やっばーいっ!!遅刻!遅刻っ!」
食パンをくわえ、よくありがちな雰囲気で走る私、佐々木姫子です。
「転校初日からコレ!?マジありえないっ!!」
クリーニングのかかった制服をふりみだし、全力ダッシュ。
「あと5分……やばいよっ!!」
ひたすらに走る。走る。走……
(これって、次の角を曲がったら、男の人とぶつかっちゃう的な?それが、運命の出会い的な?)
少々ニヤけながら、曲がり角を大きなカーブを描きながら行く。
ドンッ!!!
(ほらぁっ!!きたっ――)
「おい、てめェ」
「ん?」
ゆっくり顔を上げる。
「よくも、俺にぶつかって来たなァ」
顔面蒼白。金髪に長い学ラン、おまけにタバコ臭い。
「ごっ……ごめんなさいっ!!」
泣き出しそうな顔をしていたのだろうか、その人はそんな私を見て鼻で笑うとこう言った。
「次は気をつけろよ 遅刻娘。」
「え゛!?」
時計に目をやる。おしまいだ……
彼に笑われながらとぼとぼと学校へ行った。
食パンをくわえ、よくありがちな雰囲気で走る私、佐々木姫子です。
「転校初日からコレ!?マジありえないっ!!」
クリーニングのかかった制服をふりみだし、全力ダッシュ。
「あと5分……やばいよっ!!」
ひたすらに走る。走る。走……
(これって、次の角を曲がったら、男の人とぶつかっちゃう的な?それが、運命の出会い的な?)
少々ニヤけながら、曲がり角を大きなカーブを描きながら行く。
ドンッ!!!
(ほらぁっ!!きたっ――)
「おい、てめェ」
「ん?」
ゆっくり顔を上げる。
「よくも、俺にぶつかって来たなァ」
顔面蒼白。金髪に長い学ラン、おまけにタバコ臭い。
「ごっ……ごめんなさいっ!!」
泣き出しそうな顔をしていたのだろうか、その人はそんな私を見て鼻で笑うとこう言った。
「次は気をつけろよ 遅刻娘。」
「え゛!?」
時計に目をやる。おしまいだ……
彼に笑われながらとぼとぼと学校へ行った。