隣に住むのは『ピー…』な上司
飛んできた珍客
梅雨明け宣言のあった翌朝、空はどこまでも青く高く澄みきっていたーーー
「気持ちのいい朝だ〜〜!」
ベランダに続くサッシを開けて、うーーん!と大きく伸びをする私の名前は白鳥 藍(しらとり らん)。
自称永遠の25歳を名乗るもう直ぐ30歳を迎えるアラサーです。
私が住んでるのは単身者用のワンルームマンションの5階。
築浅2年のこの部屋に越してきたのはつい先週末のこと。
広めに取られたバスルームとシステムキッチンのパウダーピンクが気に入って即決。
木造おんぼろアパートの契約が切れて、キレイなお部屋で気楽なシングルライフを満喫しようと決めていた朝、それはいきなり飛んできました。
昨夜寝る前にタイマーをセットしていた洗濯物をカゴに入れ、ベランダへと一歩足を踏み出した時ーーー
バササッ……!
何かが羽ばたくような音が聞こえ、洗濯物から目線を上に向けたら。
「ぶっ!」
綿のようなものが顔にぶつかりました。
一瞬生温かいものが触れたから、ビクッとしてしまったけれど。
「もうっ、何よ…!」
ぶつかってきたものが落っこちていった方向を確かめて動きが止まってしまった。
「これって……」
恐る恐る手を伸ばしてみると、それは意外にも大人しく私の手の中に収まった。
「カワイイ♡」
ホワイト、ブルー、パープル?
キレイな色をしている。
瞳はつぶらで黒くて丸い。
口は薄くてオレンジ色。
足はほんのりピンクで細くて、体の中に折り畳まれている。
「気持ちのいい朝だ〜〜!」
ベランダに続くサッシを開けて、うーーん!と大きく伸びをする私の名前は白鳥 藍(しらとり らん)。
自称永遠の25歳を名乗るもう直ぐ30歳を迎えるアラサーです。
私が住んでるのは単身者用のワンルームマンションの5階。
築浅2年のこの部屋に越してきたのはつい先週末のこと。
広めに取られたバスルームとシステムキッチンのパウダーピンクが気に入って即決。
木造おんぼろアパートの契約が切れて、キレイなお部屋で気楽なシングルライフを満喫しようと決めていた朝、それはいきなり飛んできました。
昨夜寝る前にタイマーをセットしていた洗濯物をカゴに入れ、ベランダへと一歩足を踏み出した時ーーー
バササッ……!
何かが羽ばたくような音が聞こえ、洗濯物から目線を上に向けたら。
「ぶっ!」
綿のようなものが顔にぶつかりました。
一瞬生温かいものが触れたから、ビクッとしてしまったけれど。
「もうっ、何よ…!」
ぶつかってきたものが落っこちていった方向を確かめて動きが止まってしまった。
「これって……」
恐る恐る手を伸ばしてみると、それは意外にも大人しく私の手の中に収まった。
「カワイイ♡」
ホワイト、ブルー、パープル?
キレイな色をしている。
瞳はつぶらで黒くて丸い。
口は薄くてオレンジ色。
足はほんのりピンクで細くて、体の中に折り畳まれている。
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