不思議な彼女と吃音な俺
俺と彼女は少しベンチで休んだ後、公園の周りを2人で歩いた。眩し過ぎる太陽が夏の暑さを増幅させる。緊張と初めての経験に変な汗が止まらない。
「汗、ヤバいね」
彼女は俺を見て笑う。俺は恥ずかしさをごまかすように笑ってみせた。
女の子とこういう風に並んで歩いたことのなかった俺は彼女と少し離れて歩いていた。彼女は少しムッとした顔をして、口を開いた。
「もっとこっち!」
彼女は俺の手を掴むと、自分の方へと強く引き寄せた。また変な声が出てしまう。そんな俺を見て、彼女はからかうように笑った。
「手、つないじゃった」
無邪気に笑う彼女を見て、不覚にも俺はキュンとしてしまった。彼女の手はとても暖かく、そして、柔らかかった。心臓が口から出るんじゃないか、と思うくらいドキドキしたのを憶えている。そして、いつの間にか彼女と一緒にいることで楽しさを感じ、幸せを感じている自分に気づいた。俺は生まれて初めて"青春"というものを体感していた。
―この瞬間が永遠に続けばいいのに
そう、思い始めていた。
「汗、ヤバいね」
彼女は俺を見て笑う。俺は恥ずかしさをごまかすように笑ってみせた。
女の子とこういう風に並んで歩いたことのなかった俺は彼女と少し離れて歩いていた。彼女は少しムッとした顔をして、口を開いた。
「もっとこっち!」
彼女は俺の手を掴むと、自分の方へと強く引き寄せた。また変な声が出てしまう。そんな俺を見て、彼女はからかうように笑った。
「手、つないじゃった」
無邪気に笑う彼女を見て、不覚にも俺はキュンとしてしまった。彼女の手はとても暖かく、そして、柔らかかった。心臓が口から出るんじゃないか、と思うくらいドキドキしたのを憶えている。そして、いつの間にか彼女と一緒にいることで楽しさを感じ、幸せを感じている自分に気づいた。俺は生まれて初めて"青春"というものを体感していた。
―この瞬間が永遠に続けばいいのに
そう、思い始めていた。