君がうたう七つの子
まさかこんな形でその答えを知ることになるとは、考えてもいなかったけど。

いや、考えられるはずもなかったのだけど。

「だから、忘れるんだよ。

忘れてしまうんだよ、しょう君。

最後はいつもみたいに別れて、そのままにしようと思っていたんだけど。

せめていい思い出としてって思っていたんだけど。

考えた通りに物事って進まないね。

やっぱり、予定なんて信じられたものじゃないよ。

特に自分でたてたものはね。

まさかこんな形になるとは思っていなかったけれど、仕方ないよね。

これで、ここで、さよならしよう」
ばいばい

そう言って静かに笑って立ち去ろうとする彼女を、僕は止めようと手を伸ばして腕をつかんだ。

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