君がうたう七つの子
ということで、今日は昨日の不名誉な発言の取り消しをしてもらおうと、息巻いて来たのだが彼女がいない。
土手に集合とはいえ、あのお供えの傍では周囲の目も気になるので少し離れた所にある、大きな一本の木の下で集まることにしようとなったのだが。
その木の下であれば、葉は十二分に生い茂っていて日影があり、暑い中デッサンするならそこがベストポジションだろうと彼女のお墨付きだ。
確かに見ると、葉が重なり合い、それによって所々に光の滴が地面に垂らされている。
とても幻想的で、風が吹けば葉の心地よいざわめきと、涼しさを届けてくれることだろう。
しかし、僕にこんな素晴らしい場所を教えた事さえ忘れてしまっている可能性を考えて、試しにお供えの場所にいってみたが彼女の姿は見えない。
「昨日の今日で気が変わったのかな。
それとも忘れてるとか?」
だとしたら相当の間抜けだなと小さく呟き、元いたあの木の下に戻って座る。
とりあえずは風景でも描きながら彼女を待つことにしよう。
なに、時間ならたっぷりある。
両親は仕事で夜にならないと帰って来ないし、これといってやることもないのだから。
土手に集合とはいえ、あのお供えの傍では周囲の目も気になるので少し離れた所にある、大きな一本の木の下で集まることにしようとなったのだが。
その木の下であれば、葉は十二分に生い茂っていて日影があり、暑い中デッサンするならそこがベストポジションだろうと彼女のお墨付きだ。
確かに見ると、葉が重なり合い、それによって所々に光の滴が地面に垂らされている。
とても幻想的で、風が吹けば葉の心地よいざわめきと、涼しさを届けてくれることだろう。
しかし、僕にこんな素晴らしい場所を教えた事さえ忘れてしまっている可能性を考えて、試しにお供えの場所にいってみたが彼女の姿は見えない。
「昨日の今日で気が変わったのかな。
それとも忘れてるとか?」
だとしたら相当の間抜けだなと小さく呟き、元いたあの木の下に戻って座る。
とりあえずは風景でも描きながら彼女を待つことにしよう。
なに、時間ならたっぷりある。
両親は仕事で夜にならないと帰って来ないし、これといってやることもないのだから。