君がうたう七つの子
レイの家を訪れた時には茜色だった空も、今では群青色に変わり、ぽつぽつと所々に小さな星が浮かんでいる。

あの日の花火の景色をふと思い出そうとすると、それは靄のように揺らいで、幻想的で神秘的だった世界は、更にその力を強めていた。

「しょう君」

「なに」

「私の事故のこと調べたの?」

「どうしてそんなことを聞くの?」

「私の命日知ってたじゃない。

今日が四十九日だって」

「あぁ、そのことか・・・

それはね、予言者に教えてもらったんだよ」

「嘘」

「本当だよ」

「そっか、じゃあ本当だね」

「・・・・・意外。

信じるとは思わなかった」

「しょう君、こんなことで嘘つかないでしょう?

それとも嘘なの?」

「本当だよ」

だよねと言って、笑う声がする。

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