君がうたう七つの子
「そういえば、最近また予言者の子と連絡を取り出してね。
あの子は所謂恩人みたいなものだから、一度お礼をしたいのだけれど、中々予定が合わなくて。
暫くおあずけになりそうだ。
このままだと、受験が終わった後にでも会うことになるかもしれないな。
彼女には申し訳ないけど、こればっかりは仕方ないよね。
―――うん。
近況報告としてはこれくらいかな。
これから受験もあって忙しくなるから、今までの通り頻繁に来ることはできないけど、心配しないで。
僕がレイを忘れることなんて、あるはずもないから
それは、今のレイならわかるだろう?」
そう言って僕は空を見上げた。
オレンジ色に染まった空には、雲が点々と浮かんでいた。
あの雲の上にレイはいたりするのだろうか。
だったら、間違えて落ちてきてくれないかななんて、絵空事を考えつつも、空に思いを乗せる。
僕は君を忘れない。
なんといっても初恋だからね。
これから何かがあるたびに、僕は君の事を想うだろう。
隣に君がいたならと。
そんな僕を見て、君は笑ってくれたらいいな。
忘れるなんて、馬鹿な心配したなって。
あの、無邪気な笑顔で
笑ってくれたらいい。
そして
君がうたう歌を、空に響かせてくれたらいい。
もしそれが聞こえたら、その時には教えてあげる。
僕の名前、本当は平仮名じゃなくて、漢字で笑うって書くんだよって。
あの時は、似合わないと笑われるかもしれないと思ったけど
でも今なら、あの時よりはこの名前に近づけた気がするから、教えるよ。
あの子は所謂恩人みたいなものだから、一度お礼をしたいのだけれど、中々予定が合わなくて。
暫くおあずけになりそうだ。
このままだと、受験が終わった後にでも会うことになるかもしれないな。
彼女には申し訳ないけど、こればっかりは仕方ないよね。
―――うん。
近況報告としてはこれくらいかな。
これから受験もあって忙しくなるから、今までの通り頻繁に来ることはできないけど、心配しないで。
僕がレイを忘れることなんて、あるはずもないから
それは、今のレイならわかるだろう?」
そう言って僕は空を見上げた。
オレンジ色に染まった空には、雲が点々と浮かんでいた。
あの雲の上にレイはいたりするのだろうか。
だったら、間違えて落ちてきてくれないかななんて、絵空事を考えつつも、空に思いを乗せる。
僕は君を忘れない。
なんといっても初恋だからね。
これから何かがあるたびに、僕は君の事を想うだろう。
隣に君がいたならと。
そんな僕を見て、君は笑ってくれたらいいな。
忘れるなんて、馬鹿な心配したなって。
あの、無邪気な笑顔で
笑ってくれたらいい。
そして
君がうたう歌を、空に響かせてくれたらいい。
もしそれが聞こえたら、その時には教えてあげる。
僕の名前、本当は平仮名じゃなくて、漢字で笑うって書くんだよって。
あの時は、似合わないと笑われるかもしれないと思ったけど
でも今なら、あの時よりはこの名前に近づけた気がするから、教えるよ。