君がうたう七つの子
僕の思惑にも、負った無駄なダメージにも気付くことはなく、彼女は僕の斜め前に腰をおろした。
おそらく僕が描きやすいように配慮してくれたのだろう。
彼女に小さくお礼を言って、早速僕は絵を描き始める。
「ねえねえ、話しかけても大丈夫?」
「うん、構わないよ」
僕の邪魔にならないかの確認をとってくれる。
今までの行動は子供っぽい所も多々あるが、人への気遣いはしっかりしているらしい。
そういうアンバランスな部分もあって、憎みきれない自分がいる。
「昨日会った時から思っていたんだけどさ、しょう君って霊感強いの?」
「いや、そんなことないと思うよ。
幽霊なんて君・・・レイがはじめてだからね」
途中名前を呼ばなかった事にジロリとこちらを見てきたので、慌てて言い直す。
「へぇ、そうなんだ。
じゃあなんで私のことは見えるんだろう」
「さあ。僕にはさっぱりだね。」
「もしかして運命ってやつなのかな。
前世の恋人だったとか!会うべくして会った、みたいな」
言っている内容はロマンティックなものだが、表情はいたずらをする子供のようだった。
にひひという表現が似合う笑い方をしている。
どうやら僕をからかっているらしい。
おそらく僕が描きやすいように配慮してくれたのだろう。
彼女に小さくお礼を言って、早速僕は絵を描き始める。
「ねえねえ、話しかけても大丈夫?」
「うん、構わないよ」
僕の邪魔にならないかの確認をとってくれる。
今までの行動は子供っぽい所も多々あるが、人への気遣いはしっかりしているらしい。
そういうアンバランスな部分もあって、憎みきれない自分がいる。
「昨日会った時から思っていたんだけどさ、しょう君って霊感強いの?」
「いや、そんなことないと思うよ。
幽霊なんて君・・・レイがはじめてだからね」
途中名前を呼ばなかった事にジロリとこちらを見てきたので、慌てて言い直す。
「へぇ、そうなんだ。
じゃあなんで私のことは見えるんだろう」
「さあ。僕にはさっぱりだね。」
「もしかして運命ってやつなのかな。
前世の恋人だったとか!会うべくして会った、みたいな」
言っている内容はロマンティックなものだが、表情はいたずらをする子供のようだった。
にひひという表現が似合う笑い方をしている。
どうやら僕をからかっているらしい。