君がうたう七つの子
「僕は、今日レイとの約束を破った。
昨日、また明日って言ったのに。
昼には会いに行くよって言ったのに。
実は怒っているの?
だから、そうやって僕を見ないで話し続けているの」
「え?怒ってなんかいないよ。
そう思わせちゃったのならごめんね。
でも、約束の事ならしょう君来てくれたよ」
そうやって何でもないことのように笑う。
その様子から、彼女の言葉通り怒っていないらしいことがわかる。
怒っていないなら、それでいい。
だけど、彼女からは怒りどころか、悲しみも、苛立ちも感じることはできない。
だから僕は彼女に問い続ける。
わからないから、彼女の心が。
「僕は、今日本当はここに来ないつもりだったんだ。
確かに用事はあった。
出来たんだ、今日の朝にね。
レイとの約束のほうが先なのに、後からできた前のクラスメイトのほうを優先させたんだよ」
言わなくていい事まで言った。
来ないつもりだったなんて、言わなきゃばれないのに。
でも、それを言えばさすがに何らかのアクションを起こすだろうと思った。
「あれ、そうだったの?
なのに、来てくれたんだね。
なんだか、悪いなあ」
それでも、彼女は変わらなかった。
笑っていた。加えて、悪いなどと。
僕の頭には疑問符が飛び交っている。
わからない、寂しいんじゃなかったのか。そう言っていたじゃないか。
だって、僕が君を見つけたときあんなにも喜んでいた。
君がわからない。
まだ会ったばかりの少女のことをわかるも何もないけど、僕は混乱していて、そのことをおかしいとは思わなかった。
ただ強くわからないと
わかりたいと思った。
昨日、また明日って言ったのに。
昼には会いに行くよって言ったのに。
実は怒っているの?
だから、そうやって僕を見ないで話し続けているの」
「え?怒ってなんかいないよ。
そう思わせちゃったのならごめんね。
でも、約束の事ならしょう君来てくれたよ」
そうやって何でもないことのように笑う。
その様子から、彼女の言葉通り怒っていないらしいことがわかる。
怒っていないなら、それでいい。
だけど、彼女からは怒りどころか、悲しみも、苛立ちも感じることはできない。
だから僕は彼女に問い続ける。
わからないから、彼女の心が。
「僕は、今日本当はここに来ないつもりだったんだ。
確かに用事はあった。
出来たんだ、今日の朝にね。
レイとの約束のほうが先なのに、後からできた前のクラスメイトのほうを優先させたんだよ」
言わなくていい事まで言った。
来ないつもりだったなんて、言わなきゃばれないのに。
でも、それを言えばさすがに何らかのアクションを起こすだろうと思った。
「あれ、そうだったの?
なのに、来てくれたんだね。
なんだか、悪いなあ」
それでも、彼女は変わらなかった。
笑っていた。加えて、悪いなどと。
僕の頭には疑問符が飛び交っている。
わからない、寂しいんじゃなかったのか。そう言っていたじゃないか。
だって、僕が君を見つけたときあんなにも喜んでいた。
君がわからない。
まだ会ったばかりの少女のことをわかるも何もないけど、僕は混乱していて、そのことをおかしいとは思わなかった。
ただ強くわからないと
わかりたいと思った。