君がうたう七つの子

幽霊少女との日々

それから僕の毎日には彼女がいた。

朝ご飯は両親と食べて、その後受験勉強を小一時間して、昼ごはんを食べて家を出て、暗くなったら家に帰る。

それは両親の仕事が休みの日もそうだった。

そんな僕を二人は成績が下がらないか心配していたようなので、近くの塾で模試を受けて結果を見せると安心したようだ。

僕の両親はやることをやっていれば、あまり口出しはしない。

僕に興味がないのかもしれない。

そのことをレイに話すと

「信頼されているんだよ。

しょう君の事を信じているから、自由にさせているんじゃないかな」

だそうだ。

僕にはよくわからなかったけど、とりあえずその話を終わらせようと納得したふりをした。

最初の頃よりは僕の家のことを話す機会も増えたけど、あまり長くは続かない。

彼女は気にしていない様子だが、それでもやはり僕としては気をつかってしまう。

ポロリと思わず家の事を口に出したら、彼女に気づかれないように適当に話して早めに切り上げる。

そしてまたくだらないことを話す。

僕は鉛筆を動かしながら、彼女はたまに寝転んだりしながら。
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