君がうたう七つの子
「議題!しょう君には彼女がいるのか!」
「いません」
手をまっすぐ上に伸ばすから何をするかと思えば、いつも通りの雑談のようだ。
しかし彼女は気合をいれていたらしく、即答でやる気なく答えた僕に不満げだ。
「何それ、つまらないなー。
せっかくしょう君と恋バナしようと思ったのに!」
「残念ながら初恋もまだの、清純ボーイだよ僕は」
ピチピチだよ。
レイを描きながら言った言葉に、彼女は大変驚いたようだ。
彼女の目をみるとまん丸に見開いてる。
最初は彼女と目が合うのも恥ずかしがっていた僕も、流石に慣れてきてじっと彼女の目を観察出来るまでになった。
そう考えると、もう純情ボーイではなくなったのかな。
あぁ、僕のアピールポイントが一つ減ってしまった。
ただでさえ少ないというのに・・・
などとぼーっと鉛筆を紙に滑らせながら考えていると、ようやく平静を取り戻した彼女が別の議題を提案してきた。
「議題Ⅱ!しょう君の交友関係について!」
「残念ながら、親友はおろか、仲のいい友達もいません。
二人組を作ってと言われたら、大体僕は余って、先生か、心優しい二人組のところに入れてもらってたよ」
「うぁー」
彼女は奇妙な声をあげながら頭を抱え込む。
まさかこれ程僕の人間関係が希薄だとは思っていなかったのだろう。
申し訳なさそうな顔をして、チラチラとこちらを伺ってくるが、無視して絵を描き続ける。
僕にとってはたいした問題ではないことだし。
「いません」
手をまっすぐ上に伸ばすから何をするかと思えば、いつも通りの雑談のようだ。
しかし彼女は気合をいれていたらしく、即答でやる気なく答えた僕に不満げだ。
「何それ、つまらないなー。
せっかくしょう君と恋バナしようと思ったのに!」
「残念ながら初恋もまだの、清純ボーイだよ僕は」
ピチピチだよ。
レイを描きながら言った言葉に、彼女は大変驚いたようだ。
彼女の目をみるとまん丸に見開いてる。
最初は彼女と目が合うのも恥ずかしがっていた僕も、流石に慣れてきてじっと彼女の目を観察出来るまでになった。
そう考えると、もう純情ボーイではなくなったのかな。
あぁ、僕のアピールポイントが一つ減ってしまった。
ただでさえ少ないというのに・・・
などとぼーっと鉛筆を紙に滑らせながら考えていると、ようやく平静を取り戻した彼女が別の議題を提案してきた。
「議題Ⅱ!しょう君の交友関係について!」
「残念ながら、親友はおろか、仲のいい友達もいません。
二人組を作ってと言われたら、大体僕は余って、先生か、心優しい二人組のところに入れてもらってたよ」
「うぁー」
彼女は奇妙な声をあげながら頭を抱え込む。
まさかこれ程僕の人間関係が希薄だとは思っていなかったのだろう。
申し訳なさそうな顔をして、チラチラとこちらを伺ってくるが、無視して絵を描き続ける。
僕にとってはたいした問題ではないことだし。