君がうたう七つの子
花火を見た次の日。

僕は同じように土手に向かい、木の下に腰を下ろし、スケッチブックを広げて、周りを観察する。

そして、気づく。

いつもなら、彼女のお供えである花は遠目から見ても綺麗なものだったが、今日は少ししおれている。

持ってきている人が寝坊でもしたのか、またはもう供えることをやめたのか。

出来ることなら前者であって欲しいと思いつつ、スケッチブックにむかった。

もしかしたら、今日はいつもお供えいている人が見れるかもしれないと思いながら。


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