最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~
あ、しまった……。
ついムキになって出来ますと言ってしまった!!
これじゃあ、嫌でも担当をしないといけなくなる。
ど、どうしょう。
「あのですね……」
「お兄ちゃんと愛美が担当をしてくれるなら
最高な結婚式になりそう」
「あぁ期待してていいぞ。
彼女が、どんな演出をするか俺も楽しみにしてる」
こちらを見ながらニヤリと笑うお兄ちゃん。
してやられた!?
絶対に私を断らせないようにする気だ。
そんな風に言われたら最高の演出をしないと
馬鹿にされる。
私のプライドが許さない。
コイツ……それを知っててワザと……?
「えぇ、楽しみにしていて下さい」
ニコッと笑う。
そんな……関わらないと決めたのに。
「はぁっ?それで、引き受けたの!?
断りなさいよ!!」
お昼休みランチを食べながら美香子に言ったら
呆れられてしまった。
「私もそう思ったんだけど……つい」
馬鹿なことを引き受けてしまったと自分でも思う。
よりにもよって裏切った元カレと
親友の結婚式だなんて
最悪以外なにものでもない。