最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~

何をやっているんだろう……自分。

幸せそうな笑顔で笑う恵梨香。
親友と呼んでいた学生の頃と変わらずに。
だからなのか

頼られると断れない自分がいる。
本当は、また親友に戻りたいのかもしれない。
あの頃のように……。

でも、一度だけじゃなく二度も裏切られた傷は、
そう簡単に許せるものじゃない。

それに……

「愛美……ちょっといいか?」
恵梨香がお兄さんと話し込んでいる時に
智也が話しかけてきた。

「……何?」

「あのさ……ごめん。
こんな形で君を裏切ったりして。
でも誤解だけしないでくれ。君のことは、
真剣に好きだったんだ!これは、嘘じゃない」
苦しそうな表情で言ってくる智也。

今さらそんな事を言わないでほしい。
揺らぐじゃない。

「今さら……そんな事を言わないで」

「……ごめん。」
しゅんと落ち込む智也。

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