最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~

彼は、本来真面目な性格のはず
私は、そんな彼だから好きになった。
大切にしてくれると……信じていたから

なのに裏切った。
よりにもよって親友と……デキてたなんて。

「でも俺は、許さなくてもいいから
せめて恵梨香とは、元のように仲良くして
やれないかな?
アイツは、そこまで悪い奴じゃないんだ」
必死に恵梨香を庇おうとする智也。

はぁっ……?
あなた……何を言ってるの?

確かに元はと言えば
親友を手を出したあなたの方が責任が重いけど
だからと言って一度崩れた仲を元に戻せって
そんなのあなたに言われたくない。

「勝手なこと言わないでよ!!」
思わず怒鳴った。

「愛美……」
驚いた表情をする智也。

ハッとしたら、もう
その場合にはいられなかった。
私は、居ても立っても居られずに飛び出して行く。

悔しい。
無闇な優しさも恵梨香を庇う態度も
悔しくて泣きたいぐらい辛い。
智也の馬鹿に……大嫌い!!

トイレで泣き崩れる。
まだ未練があるから余計辛くて……涙が止まらなかった。

結局この後も仕事にならなかった。
怒ってるだろうな……恵梨香のお兄さん。
妹の打ち合わせをまともにやれなかったから

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