最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~
「信じられない………恵梨香。
あなた前に私に言ったことを忘れた訳じゃないでしょうね!?
もうそんなことをしないって私に約束したわよね?」
その約束すら守ってくれなかったってこと?
親友だと思っていたのに……。
「ち、違うの。私は、そんなつもりは……」
泣きながら恵梨香が何かを言いかけたとき
「ごめん。愛美!!」
智也が地面に土下座をして謝ってくる。
ちょっと!?
「やめてよ。智也……お店の中で!!」
周りは、ジロジロとこちらを見ていた。
恥ずかしくて仕方がない。
しかし智也は、やめない。
「本当にごめん。そんなつもり無かったんだ。
でも、誘惑には……その…勝てなくて。
とにかくごめん」
何度も頭を下げてくる。
やめてよ……智也は、そんなことする人じゃないと
思っていた。
元カレと違い眼鏡をかけており
真面目で奥手な彼は、きっと私を大切に
してくれるだろうと思っていた。
浮気とかしないと信じていたのに……。
なのに、恵梨香と浮気をするなんて。
「智也。恵梨香は、私の親友だって
知ってるわよね!?
なのに、何でよりにもよって親友の恵梨香と
浮気なんてするのよ!?
それってつまり。
私のことを馬鹿にしていたってこと?」
怒りが治まらない。