最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~
まともなデートがしたい。

あれから私と恵梨香のお兄さん……じゃなかった。
瀬名さんと
正式に付き合うことになった。

ちゃんと付き合うなら
恋人らしいこともしたいし、大事にされたい。
そう思っているのに

「おい、愛美。
何だ?この報告書は?誤字もあるし無駄な文も多い。
お前の頭は、ただの飾りか?それともポンコツか?」

全然優しくない。

むしろ前よりさらに
扱いが酷くなっているように感じる。

「誰がポンコツですか!?
すみませんでした。すぐに書き直します」

「じゃあ、そのついでにコーヒーも淹れろ」

何でやねん!!
心の中でそうツッコんだ。

「コーヒーぐらい自分で淹れて下さいよ」

「コーヒーぐらい淹れろ。お前……俺の女だろ。
あ、あと今日飯でも食いに行くぞ。居酒屋な」
ついでとばかりに言うおに……瀬名さん。

まったく恋人らしいことをしてくれない。
食事に行くのだが、ほとんど居酒屋などお酒が
飲めるお店かバーなど。
お洒落なイタリアンやレストランに行きたくても
疲れるだけ……と言い断られる。
デートすら忙しい理由で断られた。

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