はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪
「陽菜ちゃん、確かに僕達は陽菜ちゃんが思ってるようにお喋りも出来るし動くことも出来る」
「うん」
「でもこれは秘密なんだ。だから陽菜ちゃんも約束して」
「なにを?」
首を傾げる陽菜ちゃん、う~ん、可愛いぜ。
「みんなには秘密。内緒にしてね。パパやママ、涼ちゃんにも言っちゃ駄目だよ。パパ達は僕達が動いてるのは夢の中だけのことだってことにして。お願いね」
「パパたちにひみつなの?あ、でもおにいちゃんには…」
「駄目!涼ちゃんにも秘密。陽菜ちゃんは魔法少女だから教えたんだ」
「えっ、ひな、まほうしょうじょなの?ゆめのなかのおはなしゃなくて?」
「うん、陽菜ちゃんは魔法少女だよ」
「すごい!すごいね」
陽菜ちゃん大喜び。
「だけど陽菜ちゃん」
「うん?」
「もし陽菜ちゃんが魔法少女のことや僕達のことをみんなに話したら」
「たら?」
「僕達は普通のぬいぐるみ、魂のない只の人形に戻ってしまう。 陽菜ちゃんも魔法少女じゃなくなる」
「えっ?まほうしょうじょじゃなくなるの?くうたちもふつうのぬいになるの?そしたらゆめのなかでぼうけんは?」
「もちろん出来なくなる」
「そんなのいや!」
陽菜ちゃんが僕達全員をギュッと抱き抱えた。
「うん、僕達もまだまだ陽菜ちゃんと冒険したいから。だから内緒。僕達と陽菜ちゃんの秘密」
「うん、わかった。ゆびきりね」
「うん」
って言っても僕達には指はないんだけど、まぁいいか。
みんな手を合わせて
「ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます。ゆびきった!」