はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪
あっ、部屋の外で足音がする。
ヤバい!
「陽菜ちゃん誰か来るから僕達普通のぬいぐるみになるよ」
「う、うん」
「絶対に内緒だよ」
「だいじょうぶ。ひなおやくそくまもるよ。なんたってひなはいいこだもん」
ウフッ!また陽菜ちゃんの口癖が出た。
「そうだね、陽菜ちゃんはいい子だもんね。さ、みんな」
「うん」
僕達はいつものように静かにベッドに座った。
「陽菜、目が醒めたの?寝れない?」
志織ちゃんと恭介パパが入って来た。
二人ともちょっと心配そう。
「ママ達と寝る?」
「ううん、だいじょうぶだよ。ひな、くうたちといっしょだから。ね~くう」
陽菜ちゃんが僕をギュッと抱きしめる。
志織ちゃんは
「そうね。陽菜には熊五郎達がいるもんね」
って優しく言ってくれるけど恭介パパったら
「俺より熊五郎達の方がいいんだ」
なんて。
また僕達にヤキモチ妬いてるよ。
ほんと、昔と変わらないんだから。
志織ちゃんも小さな声で
「もう、恭介さんは!」
って呆れてる。
フフッ やっぱりちょっと可愛いかも。