はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪


「あ、陽菜ちゃんが帰って来た」

時間を遡ってたどり着いたのは昨日の夕方で陽菜ちゃんの部屋。

昨日の僕達はリビングにいる。

ちょうど鍵が開いて『ただいま』って元気な陽菜ちゃんの声が聞こえた。

陽菜ちゃんは家に誰もいなくてもいつも『ただいま』って言う。

陽菜ちゃん曰く『ぬいぐるみーずがいるもん』って。

僕達も声には出さないけど『おかえりなさい』って言ってるんだよ。

只のぬいでも陽菜ちゃんには大切な家族。

陽菜ちゃんのお陰で僕達の命がある。

だから僕達は陽菜ちゃんを守らないとね。

「コン、隠れよう」

陽菜ちゃんと涼君と志織ちゃんが階段を上がって来る足音がする。

「ミラクルマジカルヒナクル。えいっ!」

再びバトンを振り僕達は透明ぬいに。

ドアが開いて陽菜ちゃんと志織ちゃんが入って来た。

間一髪セーフ!

「ママ、きょうね…」

鞄と帽子を片付けて着替えながら陽菜ちゃんが志織ちゃんに保育園であった出来事を話している。

志織ちゃんはニコニコ陽菜ちゃんの話しを聞いて…これはいつものこと。

着替えが済んで志織ちゃんも着替えに自分の部屋へ。

この部屋には陽菜ちゃん一人。

陽菜ちゃんは机に置いてあるオルゴール箱を手に取り蓋を開けてビー玉を取り上げ窓の方に行き太陽にかざしている。

「こうしておひさまにむけるとびーだまがキラキラしてきれいなんだよね」

今は7月だから日没までにはまだ時間がある。

この部屋にも日の光が射し込んでいる。

陽菜ちゃんはビー玉を一個、また一個と取り上げて太陽に当てる。

あ、あれは例のピンクのビー玉だ。

「おひさまでピンクがキラキラしてほんときれい」

陽菜ちゃん嬉しそう。

「おにいちゃんやパパやママにもみせてあげたいな」

その時…



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