はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪
「陽菜、大ちゃんと愛ちゃんが来たぞ」
下から涼ちゃんの声。
さっきインターホンが鳴ったのは大ちゃん達が来たからなんだね 。
「だいちゃんとあいちゃん!すぐいく」
オルゴール箱の蓋を閉めて…
あれ、ピンクのビー玉をオルゴール箱に入れなかったよ。
「コン!」
「うん、陽菜ちゃんポケットに入れちゃったね」
「うん」
無意識に入れちゃったんだ。
僕達も透明ぬいのまま下に降りて…
昨日の僕達にバレないようにこっそりリビングを覗く。
陽菜ちゃんと涼ちゃんは従兄弟の双子の大ちゃん愛ちゃんと楽しそうに遊んでいる。
昨日の僕達も一緒だ。
双子ちゃんはまだ一歳だから結構僕達を乱暴に扱う。
その度に陽菜ちゃんハラハラドキドキ。
大丈夫だよ陽菜ちゃん。
陽菜ちゃんも涼ちゃんも赤ちゃん時代は結構僕達を振り回してたよ。
でも僕達はぬいなんだ。
子ども達の遊び相手になるのが本来の使命なんだから心配しなくてもいいんだよ。
だって大ちゃん愛ちゃんも僕達のことが大好きなんだもん。