はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪



「ねぇ、熊五郎」

「うん、陽菜ちゃんまだビー玉に気づいてないよね」

「そうだよね」

ビー玉はまだポケットに入ったまま。

和室でみんな賑やかに晩御飯を食べている。

恭介パパと慎吾さんはビールを飲んでる。

二人ともお酒好きだもんね。

志織ちゃんと泉さんは双子ちゃんにご飯を食べさせながら自分も食べている。

お母さんって本当に凄い!

陽菜ちゃんと涼ちゃんも相変わらず食欲旺盛だ。

うんうん、子どもは好き嫌いせずたくさん食べたらいいよ。

…なんて悠長なことを言ってる場合じゃないよ。

あのポケットに入ったビー玉が何故無くなったのか?

それを見届けるのが僕達の仕事なんだから。

でも今のところ全く動きはない。

透明ぬいをいいことに陽菜ちゃんの横にくっついて見張ってない と。

そして晩御飯が済んで双子ちゃん達は帰って行った。

慎吾さんはビールを飲んでいるので車の運転は泉さん。

ほんと、何処の家庭でも女性が確りしてるんだね。

涼ちゃんは恭介パパとお風呂だけど志織ちゃんと陽菜ちゃんはお片付けをしてるもん。

「上がったぞ」

「じゃあ陽菜お風呂に入りましょ。二人とも髪を乾かして下さい ね。夏だと言っても」

「分かってる」

「ママ毎日言ってるよ」

男達は志織ちゃんの言うことを煩いって思ってるんだ。

親の心、子知らずと妻の心、夫知らずなんだから。



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