はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪
ドアが閉まる音がして陽菜ちゃんがむくりと起き上がる。
「ね、くうたちさっきいなかったよね?」
僕達も起き上がり
「ごめんね」
「どこにいってたの?」
「陽菜ちゃん、ビー玉が見つかったんだよ」
わん吉が陽菜ちゃんの膝によじ登る。
「えっ?びーだまが」
ラッキーも同じようによじ登り
「うん。それを取りに行ってたんだ」
「じゃあ、したにあるの?ひないく!」
ベッドから降りようとする陽菜ちゃんを慌てて止める。
「駄目だよ陽菜ちゃんが行ったらまたママに見つかって連れ戻されるよ」
「でも」
「僕が行ってくるから陽菜ちゃんはここで待ってて。みんなその間に何処にあったか陽菜ちゃんに説明したげて」
「OK」
「熊五郎、気をつけてね」
「うん、大丈夫。ミラクルマジカルヒナクル。えいっ!」
再び透明ぬいに。
「くうがきえた!やっぱりゆめじゃないんだ」
驚いたような陽菜ちゃんの声を背に受けて僕は部屋を出た。